真夜中のギーク | 「ギークにこそ着て欲しい服 : TEATORA」

Kazumi

ギズモード・ジャパン、ルーミー統括プロデューサー / クリエティブディレクター。
元SILLY(サイバーエージェント)、ギズモード編集長。MTV JAPANディレクターなどなどを歴任。

TEATORAのデザイナー上出大輔さんとのつきあいは数年前、ギズモードの記事で紹介してから。それから、あれよあれよという間に一大トレンドになりつつある「オーバーサイジング&機能性ウェアの代名詞的ブランド」へと成長していった。流行に迎合することなく、ブレずに続けるとやがて時代が追いついてくる好例としかいいようがない。

近年、いろんなブランドが打ち出している「特大サイズのタブレットが収納できる内ポケット、さらに機内でもシワにならないアウター、スーツ、イージーパンツ」というコンセプトはTEATORAが先駆けだ。本人もこぼしていたが、訴えていいレベルのフォロワーもある(苦笑)。

TEATORAがすぐれているのは、こうした内ポケットに個別にアクセスしやすいよう側面にファスナーが設けられていたり、旅行時、空港での移動など考慮して、ほぼ全ラインナップがパッカブルだったりと、とにかく芸が細かくて実用的なところだ。アーロンチェアに最適化されたイージーパンツが、その出来の良さゆえに名門ハーマンミラー社から公認されてしまったという逸話もさもありなん。

そして展示会における上出さんの説明は、ちょっとした名人芸レベルだ。表情を変えず完璧な服の完璧な機能を淡々と説明する様はマッドサイエンティストの風情すらある。デザイナーである上出さんはTEATORAの盛りだくさんすぎる機能を100%レクチャーできるにしても、実店舗の販売員は到底無理なんじゃなかろうか?という心配で頭がいっぱいになり、説明を受けると意識が飛びそうになることもしばしば。

その中でも特に気になったのが、このPコートとダブルのコートの中間的なモデル。背面がジャパラのように開いて、ばっちりタブレットが収納できるギミックが素晴らしい。さらに間仕切りまである。

これ、がんばれば11インチの新型Macbookもいけそう。で、あれば本当に手ぶらで会社に行けそう。実際に試してみたらよかったと後で後悔した。


今回は2016AWの展示会だったので、これから暑くなっていくのに、秋冬服。でも、来年の冬のアウターは、このPコートが有力候補です!


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