東京の自転車乗りたちはマナーがいいので、夜道に走行する際のルールを大いに心得ている。車道を逆走するだなんてナンセンスなことはしないし、無灯火走行が危ないことも分かっている。でも、どんなに車に気を使って走行していても、"車道ヒエラルキー"の頂点に立つタクシーがめちゃくちゃ幅寄せしてきたりする。狭い東京の道路を走る自転車乗りは、なかなか大変なんだ。
ある日、トロントの街中で、ホイール全体がピカピカと光っている自転車が走っていた。非常に目を引く自転車だ。道行く人々は必ず振り返っているし、めちゃくちゃかっこいいと思った。
ホイールが光るタイプの自転車ライトはわりと存在しているのか、調べてみるとやはりいろんなタイプのライトが出てくる。なかでも、自転車のペダルを漕げば、まるでGIF動画が再生されるかのような8ビットアートが動くタイプのライトは、とても心をワクワクさせた。光のRGBがチカチカと動いて、ホイールの中に美しい光のアートを描いている。
これは、MonkeyLectricという名前の、カリフォルニアの会社が作ったプロダクト。どうしたって目立つから、夜道を安全に走行することができるだろう。加えて、デジタルアートのプラットフォームとしても機能していて、まるでアーケードゲームや初期のコンピューターグラフィックのような8ビットアートを楽しむこともできる。昼間は普通の自転車として走るし、完全防水なので天候も左右されずに機能する。
「この自転車で街を走ると、大勢の人から笑顔をもらえることに気が付くだろう。笑顔を返すことをお忘れなく」と商品説明にある通り、タクシーからの幅寄せを喰らうどころか、いつもは笑わない運チャンから、とびきりのスマイルをいただけるかもね。
source:MonkeyLectric
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