GARBSTORE×Reebok。そのデザイナーが語る伝統とハイテク。

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編集者。雑誌屋。SILLYコントリビューティング・エディター。

GARBSTORE(ガーブストア)、あるいはIan Paley(イアン・ペイリー)という名を聞いても、よっぽどのファッションヴィクティムでもない限り、ピンとは来ないかもしれない。

でも、実は、イアン・ペイリーは英国のアパレル業界では知る人ぞ知る重要人物。かつてポールスミスでシニアデザイナーを務め、R.Newboldにも関わっていた。SILLYでも紹介したリーボックとケンドリック・ラマーのコラボ作のデザインも手掛けたと聞けば、その大物ぶりも伝わるかもしれない。

そんなイアン・ペイリーが2007年にスタートした自身のブランドがGARBSTORE。ルーツをリスペクトしたヴィンテージウエアをベースに、縫製や素材にこだわった服作りは、日本でも根強いファンを持つ。

今回、GARBSTOREとReebokのコラボレーションライン「OK」のニューコレクション発表に合わせて来日、本人に直接インタビューする機会を得た。

「OKコレクションは、私自身が生まれた時代でもある1970年代のイギリスのスポーツウエアから大きな影響を受けてる。当時のスポーツウエアの雰囲気を再現したモノでもあるんだ。だから、流行を追い求めたり、世の中を驚かせたりすることを目指したような肩肘張ったデザインなんかじゃない。シンプルでイージーに着られる服ばかりだ。ただし、素材にはこだわっている。カットソーやパーカにしても、上質なオーガニックコットンを使っている。実際に着たり触ってもらえたら、違いが実感できるはずだよ」

なるほど、そのあたりは、GARBSTOREのコレクションに共通するコンセプトかもしれない。スポーツウエアゆえに、よりユルさが魅力ではあるけれども。

「GARBSTOREの“GARB”という言葉は、少し古い言葉で”洋服”という意味なんだ。つまり、GARBSTOREとはシンプルに“洋服屋”って意味。昔の洋服屋のように、インディペンデントな個人商店で、オーナー自身が面白いと思ってるものを売ってるような店のイメージなんだ」


そんな英国服のトラディションを大切にしているデザイナーが、アメリカ生まれのスポーツブランドであるリーボックとコラボレーションしているというのは意外といえば意外。なぜ、そんなコラボが実現したのだろうか?

「もともとは、リーボックからクロージングのラインで何かやらない?とオファーがあったんだ。ナイキやアディダスのようなビッグブランドと比べると、リーボックはマニアックだし、ファッションデザイナーとのコラボレーションも例が少なかったから、面白いことができるんじゃないかと思ったんだよね」

驚かせるようなコレクションではないとはいえ、歴代のコラボレーションモデルのスニーカーを見ると、裏地が表側に使われてるモデルがあったり、ブランド名でなくマテリアル名が大きくアピールされてたりと、かなり斬新なモデルも少なくない。

「OKコレクションは、オーガニックというコンセプトとともに、ハイテクというコンセプトも大事にしているんだ。スポーツブランドだからね。それゆえに、ブランドじゃなくテクノロジーに惹かれて買ってほしいというメッセージを込めて、そんなモデルも作ったりしてるんだ」

OKコレクションでは、「Reebok」のロゴを変えてしまって「ok」だけにしてしまっている。インターナショナルブランドのロゴに手を加えるなんてタブーかと思っていたが……。

「そうかい⁉︎ ほら、よく見れば、”Reeb”の部分も薄く見えるじゃないか(笑)。こういうのは遊び心だね。実は、リーボックとケンドリック・ラマーとのコラボラインのデザインも手掛けているんだけど、そちらは、”k”だけを残してるんだよ。そうそう、ハイテクといえば、今回はまだお披露目できないんだけど、この秋にはクロージングのまったく新しいラインも出すから楽しみにしておいてほしい。どんなモノかって? リーボックのハイテクといえば、何を思いつく? そう、ポンプフューリーだろ! そのポンプフューリーの仕組みを使ったアパレルを作ったんだ」

ポンプフューリー搭載のアパレル!? それはまた新しい! 楽しみだ。

Reebok × GARABSTOREのOKコレクションは、GARABSTOREのサイトのほか、今回お披露目イベントが開催されたMSPC PRODUCT sort各店でも入手可能。

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