最近のイヤホンはスゴい。人間の可聴域はだいたい20kHzまでくらいなのに、40kHzの音とか鳴らしちゃう。まあそれというのもハイレゾ音源という超音波サウンドが増えてきているからなんだけど、この犬笛クオリティなトレンドに逆行しているモデルもあったりするから面白い。
メーカー名は茶楽音人(サラウンド)。モデル名はちょんまげ君。名前からしてネタだと思う? それがいたって本気のプロダクトなんだ。
あえて語学学習用として、声の帯域の再生に特化した作り。つまり低域も高域もウスウス。音楽を聴くとドラムもベースもギターもピアノも、ダイナミズムがまったく伝わってこない。そして声だけがぐぐっと近い。シャウトしているときの子音だってクッキリと鳴らしている。耳元で、朗々と語られているかのような気分にもなってくる。そりゃ、リスニング力も高くなるってもんだ。
もちろん会話の録音チェックにも向いている。発音がキレイに聴こえるからインタビューやミーティングなんかも聞き取りやすいし、録音データに入ってしまったエアコンのノイズも気にならなくなる。ローファイなんだけど、人間の声の再生に限ってはハイファイ。この突き抜けた性格、嫌いじゃない。
だったら、今あえてラジオ聴くしかないんじゃないかな。リアシュアリングウィスパーなボイス探して三千里したら、AMの波ですらリアリティたっぷり。なんでRokusuke Ei(永六輔)の声に鳥肌立ててるんだ僕は。
Podcast派の人にも勧めたい。むしろ曲なしのPodcastのほうが、会話と会話が織りなすハーモニーを色濃く楽しめる気がしてる。
source:茶楽音人
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