世界中で利用されている色見本表「パントン・マッチング・システム」。日本では「パントン」とか「パントーン」って呼ばれてるんだけど、そのパントーンは色の指標として使われているところも有る。
パントーンがどんなものかって言うと、色の塗られた紙があって、その下にいろの名前が書かれているやつ。グラフィックデザインとかで「この色にしてよ」ってパントーンを指示するとかそういう利用方法ね。
そんなパントーンを使って、ピクセルアートをしちゃうNICK SMITHさんの作品を紹介させて欲しい。なにがすごいって、パントーンを並べただけでソレが何かわかっちゃう人間の脳がすごいね!
たとえば、この写真は、どうみてもアンディ・ウォーホルの「マリリン・モンロー」を思い浮かべる。あのカラフルになっているマリリン・モンローの作品さ!
ヨハネス・フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』。名前は『青いターバンの少女』・『ターバンを巻いた少女』ってのもあるんだけど、個人的には『ターバンを巻いた少女』がしっくりくる。
印象的な「唇」や「真珠の耳飾り」にはフォーカスをおかず、どちらかといえばターバンに注視した作品といえる。
フィンセント・ファン・ゴッホの『自画像』。彼は色々な場所で自画像を仕上げている。この作品は、耳を切断した後の、1889年9月にサン=レミ=ド=プロヴァンスで描かれた『自画像』だろう。ちなみに、ゴッホが切り落としたのは左耳だ。
これはアンディ・ウォーホルの『キャンベルのスープ缶』。This is ポップアートって感じがする。これがどの味のスープ缶なのかわからないけど、アンディ・ウォーホルの作品なのはわかる。
イタリアの美術家レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた油絵『モナ・リザ』。フランスの国有財産でパリのルーヴル美術館が常設展示をしている。まだ見たことないから見てみたい作品。そんな『モナ・リザ』はパントーンでピクセル化されても良くわかる。
ルネ・マグリットが1964年に製作した「人の子」(The Son of Man)。これはマグリット自身のセルフポートレイトとして描かれている。スーツを着て帽子をかぶった人物の顔の前にはりんごが置かれている。「私たちはいつも私達が見ることで隠れてしまうものを見たいと思っている。人は隠されたものや私たちが見る事ができない事象に関心を持ちます。」というマグリットのコメントにいつも考えさせられる。
という感じで、NICK SMITHさんはパントーンを使って、見事有名作品を再現したのだ。色の配列がいくつか有るだけで、人間の脳は勝手に変換してしまう。その作品を知っていないとその変換は起きないのだろうけど、それが出来ちゃうのが凄いな。
ところで最後に「心が清らかな人」には、わからないぽい作品も作られていた。ボクはわかっちゃったよ。わかっちゃう人はボクの仲間だ。仲間になろうぜ。誇りに思おうぜ!
source:Smith and Stuff
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