最新テクノロジーの力で、この血液型を変えちゃう研究があるんだって。
血液型の違いによって、輸血できたりできなかったりする血液。
どのタイプの血液型にも輸血できる血液ができれば、めっちゃ便利じゃない?
でも、そもそも血液型ってどういうことなのかよくわかんないや。
血液型っていうのは、血液の中の抗原の違いで分類されるんだって。
血液の中の赤血球・白血球・血小板・血漿のそれぞれにこの抗原が含まれていて、数百以上の種類がある。
このそれぞれの抗原の+(ある)・-(なし)の組み合わせを組み合わせると膨大な数の血液の型が存在するとのこと。
様々な血液型の分類方法があるんだけど、輸血の際によく使われるのは、血液型をA型、B型、AB型、O型の4つに分類するABO式血液型とRh式血液型。
ABO式血液型は、赤血球の表面にある糖タンパク質の型の違いによって区別されている。
A型の糖タンパク質を持ってるとA型、B型を持ってるとB型、AとBを両方持ってるとAB型、A型もB型ももってないとO型ってな感じ。
この型の違いによって、体内に侵入してきたものを排除する抗体に異物として攻撃される型とされない型の組み合わせができる。
A型→B型、B型→A型の輸血は、抗体に攻撃されちゃうからそれぞれ輸血できないし、AB型はA型からもB型からも血をもらって輸血できるけど、A型にもB型にもAB型の血は輸血できない。
O型はシンプルな形でどの血液型に輸血できちゃうけど、自分が他の血液型から血をもらって輸血することはできない。
血液型を決める糖タンパク質は超大雑把にいうと、しっぽがちょっと違うだけ。
これをちょん切って、全部の血液型をO型みたいにできちゃったら輸血用血液の型の組み合わせであんまり悩まなくていいじゃん。
ってなわけで、この糖タンパク質のいらないところだけをちょん切っちゃう専用の酵素をカナダのブリティッシュコロンビア大学が開発中!!
もともと、この酵素で糖タンパク質の型を変更してすべての血液型に輸血できる血液を作るアイデアは1980年代からある研究とのこと。
実用的に使える酵素を効率よく作りだすのは、ぜんぜん詳しくないわたしが想像してみてもめっちゃ難しそう。
ブリティッシュコロンビア大学の研究では、元々近い機能をもった親株の遺伝子にランダムに変異を組み込み、似ているけれども少し違う多様なバリエーションの株を掛け合わせて超高速で進化と淘汰を意図した方向に操作する進化分子工学の手法を使って酵素を人工的に設計。
従来のものよりも170倍高い効率で人工酵素を作ることに成功したんだって。
A型の抗原とB型の抗原を100%除去することはまだできないとのことだけれど、もうすでに分子の進化まで人工的にデザインすることができちゃうんだったらそんなに遠い将来の技術じゃないのかも。
血液の事ばっかりかんがえてたら、なんかレバニラ炒めが食べたくなってきたちゃった。
source: sciencealert The University of British Columbia Youtube
(kyoko)
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