ハーバード大学とボストン大学で研究されている、加齢や病気によって低下した足裏の感覚機能を強化してくれるインソール型のデバイス。
弱まった足の感覚が原因の転倒を、補助し起こりづらくしてくれる。
インソールの中に仕込まれた圧電アクチュエータで、足の裏に微弱な振動のノイズを与えることで足裏の感覚が強化される仕組み。
この研究は、確率共鳴(Stochastic Resonance)という現象を応用して作られたもの。
適切なノイズを加えることで微弱な信号が強まって、検出しやすくなるという現象で様々な分野で応用されている。
人間の感覚も、信号として脳に伝えられるから弱い信号がキャッチしやすくなれば感覚が強化されるんだって。
ノイズで逆に信号が強くなるなんて、なんだか不思議。
高齢者の転倒防止以外にも、アスリートや足元が危険な作業をする人々にもこのインソール使用することでバランス感覚が強化されてパフォーマンスが向上する可能性が高いんだって。
バッテリーや個人個人で違うノイズの閾値の調整等の技術的なハードルがあり、実用化にはもう少し時間がかかるみたい。
今すぐ試してみたいのに、ちょっと残念。
このインソールで感覚を強化して綱渡りとかに挑戦してみたいな。
source:IEEE Spectrum Harvard.edu
(kyoko)
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