いきている本物のウィルスみたいに画像データを変質させてしまうコンピュータウィルスで完成する絵画。
デジタルメディアアーティスト、Joseph Nechvatalの作品。
こちらの作品では、絵を破壊するウィルスと絵を構築するウィルスがせめぎあいお互いに領土を塗り替えながら作品を更新し続ける。
このコンピュータウィルスは、生物の進化から着想を得た遺伝的プログラミングの手法を使って作られたもの。
データを遺伝子であらわした個体を複数個用意して、対象になっている問題にいちばん適したデータを探索する生き物みたいなプログラミング方法なんだって。
自然の中で、一番環境に適した生き物が生き残り進化をするように、このウィルスのデータも世代交代や突然変異や淘汰を繰り返して進化していちばん適したこたえが生き残る。
意思をもったコンピュータウィルスがの複雑な進化で、絵画のデータが書き換えられていく様子はめっちゃサイバーパンク!
データでシュミレーションされているとはいえ、生き物みたいにデータをじわじわ変身させていくコンピュータウィルスをみているとゾワゾワしちゃうぜ。
ウイルスによって運ばれた遺伝子がある生物の中に入ることでその遺伝子を変化させ進化がおこるとされるウイルス進化論ってあるけど、
仮想のデータもウイルスで突然変異してめっちゃ進化しちゃったりする日がくるのかなあ。
source:TheCreatorsProject Joseph Nechvatal
(kyoko)
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