12m先から個人認証できちゃう虹彩スキャナー

指紋のようにパターンが個人ごとに異なり、すでに生体認証にも使用されている虹彩。


この虹彩の模様を使った個人認証が長距離からできちゃうシステムを、カーネギーメロン大学のMarios Savvides教授のチームが開発したんだって。

このシステムを使った実験では、車のサイドミラーに映った人物の画像からズームアップしてキャプチャされた虹彩で個人の認証に成功している。

現在のこの認証システムでは、200ピクセルの解像度で8M、150ピクセルの解像度で12Mまで離れたところの虹彩をキャプチャし、データベースの個人ごとの虹彩画像と比較して認証を行うことが可能とのこと。


虹彩は指紋のように摩耗して変化することが少なく、一度デジタルテンプレートで個人の虹彩のデータを作ってしまえば長い間個人の識別用データとして使えちゃうんだって。

近距離での虹彩認証システムは入退室管理システムやスマホなんかに実用化されていて、最近だいぶ身近に感じられるようになってきたけど、こんな長距離からも個人を識別できちゃうなんてディストピアSFみたいでプライバシー的にちょっと怖くかんじちゃう。

街頭の監視カメラから誰がその時間その場所にいたかがわかっちゃうとかって、悪いことしてなくてもなんかぞっとするもんね。

でも、長距離から虹彩スキャンで個人認証ができるなら、ちょっとした職務質問でとめた車の中にいる再犯でためらいなく凶行におよぼうとしている凶悪犯人や、経歴や国籍を偽装して他の国に入国するテロリスト、誘拐されて他国に売られてしまった子供たちを水際で食い止めるおおきな手助けになるツールにもなる。

プライバシーやセキュリティを大きく脅かされた主人公でてくる恐ろしいSFのテクノロジーはもう実現されつつあるのかも。

怖がるのはもうそろそろ卒業して、どうやったら行き過ぎないでうまく付き合えるのかを想像してみよっと。

source:TheAtlantic CMU Cylab

(kyoko)

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