今回は、今アメリカで起こっていることをスニーカーも含め、書いてみることにしました。あくまで私個人が今NYで暮らして、感じていることを書くまでなので、あしからずさらりと読んで頂けたら幸いです。
日本でも大きな話題となっている、トランプ大統領誕生のニュース。確かにNYでもトランプタワーの前でデモが行われたり、大きな騒ぎとなっていることは確かです。
この当選を受けて、ショックを受けた一部の人たちが、ニューバンランスのスニーカーを燃やしたり、捨てる動画や写真がSNSで流れました。
一瞬なんのことやら、スニーカーと何が関係があるのかわからなかったのですが。
トランプ大統領が当選となった際、もともとTPPに反対していた、ニューバランス広報担当者が「オバマ政権は私たちの意見に耳を傾けなかった。トランプ政権で物事は正しい方向に進むと望んでいます」と発表したことがきっかけで、ニューバランスはトランプ派の企業だと、もうニューバランスは買わないぞ!と怒りをあわらにした人たちがこうした行動を起こしたものでした。
これを受けて、ニューバランス側はあくまでTPPに関してだけだと公表していますが、まだ批判は続いています。
自分の思ったことを行動に移すことが悪いこととは、決して思いません。むしろ、思ったことを大きな声で伝えることができる勇気はとてもアメリカらしく、いいことだと思いました。でもそれが怒りによって生まれるものならば、私はそれは違うと感じています。
主にアメリカ中部だと言われる、トランプ支持者が、果たして本当に差別によって成り立つ世界を望んでいるのでしょうか?
なぜトランプは彼らにとってヒーローなのでしょうか。
彼は80年代から毒舌実業家としてアメリカでは人気者だったんです。日本でも毒舌が面白いって評価されることがあるのと同じような気がします。
数々のスキャンダルもなんのその、”どんな手を使ってでも諦めない”と言う彼の根性が、そうしたファンの心を掴んだ、今回の大統領選でした。
各地での反応を見て思うのが。今だからこそ、考えの違う人たちの意見を聞くチャンスなのではないのでしょうか。
彼が公言通り、(伝え方が悪かったにしても)最後まで大きな声で諦めなかったことで、今まで混沌としてアメリカにうんざりしていた人たちの現実や思いが見えたことは、確かだと思うんです。
正しいと言う概念は本当に難しい、私も残念ながらそれに答えは持ちません。
ただ。
言うまでもなく、肌の色や性別で人を判断されるべきではありません。大きな壁も必要はないと思います。
誰かが言ってたじゃないですか。宇宙から地球を眺めれば、国境なんてなかったって。
大切なものを守るため、みんな必死なんです。その大切なものがみんな違うから、ぶつかる。でもどうか怒り以外の方法で、センスよくスマートに乗り越えようぜって思ってます。
何よりニューバランスのスニーカー燃やすなんてもったいない!
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