'90sを過ごしたスニーカーヘッズ | 広告代理店/泉昌利氏

AKI

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スニーカーブームが始まったといっても過言ではない90年代。マイケル・ジョーダンが現役で活躍して、TVではスラムダンクもやってたっていう、そんな時代に裏付けされた熱量もあった。本当にスニーカーが大好きな少年たちが夜通し並んで、アツイ思いを持って新作を買うっていう時代。

そんな「スニーカーへッズ」として90年代を過ごした人々。彼らは今、どんな思いでスニーカーを手に入れ、どんな日常のシーンのなかでスニーカーを履くのか。

彼らの「スニーカーと俺」を、スナップとともにお伝えします。

ーまずは簡単なプロフィールを教えてください。

1982年生まれ、山梨県出身、東京都在住。高校時代を古着が盛んな町田で過ごし、大学時代はとにかく渋谷界隈で当時流行だったHECTICやRECONなど、ストリートファッションにハマる。いずれもスニーカー無しには語れない青春時代。現在は会社員として週5でスーツに革靴というスタイルだが、週末は毎週何かしら新作を見つけて休日ファッションを楽しんでいる。


ー初めて買ったスニーカーは?

白のAIR FORCE 1。これ持ってないと始まらないですよね。自分でバイトして稼いだお金で初めて買ったっていうMY FIRST SNEAKERです。


ー思い入れのあるスニーカーとその思い出を教えてください。

「AIR JORDAN 5 × SUPREME」

JORDANシリーズもSUPREMEも好きな自分にとっては何としてでも欲しくてたまらなかった一足。週末の土曜日に出るかもしれないという情報を元に、水曜日の仕事後から店舗周辺に並んでみては、店員に並ぶなと言われて並びを解散させられ、また勝手に並んでは解散させられる……を繰り返す日々。ただ、水曜日から木曜日に日付が変わる頃になっても週末に販売するという確定情報は無く、週末には販売しないかもね……とのことで、夜中3時に帰宅し就寝。

と、思ったら朝の4時半頃に友達から電話が……。さいわい、周りにもスニーカー好きが多くって「AJ5×SUPの販売が確定したから早く来い!」との情報。そこからはもう、今までにない速さで飛び起き、大雨の中バイクで高速を使って現地へ行きましたね。

人生で初めて、スニーカーの為に2日間も徹夜して並んで、結果的に発売した3色すべて買えたときには、ズブ濡れで辛かったことなんか吹き飛ぶくらい、うれしくてしょうがなかったよ。

ーズバリ、今狙っているシューズは?

すでに発売されたスニーカーであれば、初めてJORDANシリーズで日本限定として発売された「NIKE AIR JORDAN 5 Retro T23」かな? その日はほかの予定があって並べなかったので、当日ダメもとで抽選しに行ったけどやっぱり買えなくって。

これから出るスニーカーであれば、今年の9月に発売予定と噂されている「NIKE AIR JORDAN 1 BRED」。コレは、発売されるとしても恐らくどこの取り扱い店舗も抽選だろうから手に入るかは運次第。

ーファッションとスニーカーはリンクすると思いますか?

もともとスニーカーは、ファッションに興味を持ち始める前から好きでコレクションするようになっていたけど、良いスニーカーを履いててもファッション(服装)がイマイチだと台無し!と、いつからか思うようになった。

自分の好きなスニーカーに合うファッションを好むようになって、今のファッションに行きついていると思う。ってことを考えるとファッションとスニーカーはリンクするんじゃないかな。


ー今イチバンお気に入りのスニーカーは?

今年の5月に発売された「NIKE AIR JORDAN 4 RETRO PREMIUM」。写真では分からなかったけど、実物はスネーク柄で艶やかな感じがあって、ものすごく気に入ってる。値段はお気に入りでは無いけれど(笑)、世界4000足とも言われているだけあって、国内はNIKEの原宿店とNike.comだけの販売ということもあり、今のところ「都内で履いていてもかぶる人がいない」というのもお気に入りである要因のひとつかな。

ースニーカー以外にお気に入りのシューグッズってある?

定番だけど「JASON MARK」は愛用してる。それから、友達にスニーカーマニアだよねって言われるのはやっぱりその保管方法かも。基本、部屋にBOXを積み上げてるだけなんだけど、観賞用のクリアBOXがあって(笑)。今は「AIR FORCE 1 × RICCARDO TISCI」のベージュを入れてる。1ヶ月に1回くらいのスパンで、部屋の模様替えの感覚でお気に入りを入れ替えてるかな。

ー影響を受けた人やおしゃれだなと思う人は?

常に新作を手に入れているから、だれかに影響されて……ということは滅多にないかな。ただ、浪人時代に勉強しながらもオシャレだなって思う友達は周りにいて。だから平日スーツを着ているからって、スニーカー愛は冷めないし、そんな気の合う友達との関係は今でも続いてる。


ースニーカーに関して、最後に一言。

いろんな環境や制限が取り巻いて、学生時代のように自分の欲しいスニーカーが簡単に手に入るわけではないけれど、並んででも手に入れたいスニーカーがあることと、そこで生まれるコミュニティや思い出が増えていくことが、また次も並ぼうと思う原動力になる!

ただ、もう少し買いやすくなるとうれしいかな。

7月某日、SupremeのトップスにLevi'sのパンツで取材に応じてくれた彼。この日も新作のスニーカーをゲット。疲れているようにも見えたが、欲しいものを手にいれる達成感を知っているからこそ、週末のストリートファッションは、彼にとって最高の戦闘服なのかもしれない。

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