これまでスニーカーを展開する各ブランドについて、いろいろ書いてきました。今回からはスニーカーそれぞれにまつわるお話をしていこうと思います。
だれもが一度は聞いたことがある、NIKE AIR JORDANの誕生について。
2013年に復刻されたAIR JORDAN 1モデルは市場では7万円以上の取引がされるほど超人気スニーカー。高級ハイヒールにも匹敵する価格に驚き。
AIR JORDANの"AIR"とは、ソール部分に採用された、エアクッション技術を用いた技術とマイケル・ジョーダンのニックネームだった"エア"というダブルの意味が込められています。
AIR JORDANシリーズは、NIKEが元NBA選手の伝説プレイヤー、マイケル・ジョーダンのために作ったバスケットシューズ。当時ランニングシューズのブランドとして確立していたNIKEでしたが、どうしてもバスケ業界に参入したかったため、なんとかしてオリンピック金メダルも獲得していた彼と契約したかったNIKE。まだ新人だった彼に「年間50万ドル（約5000万円）の5年契約」をオファーしました。条件は、「新人王獲得」「オールスター出場」「1試合20得点以上を平均」のどれかを3年以内に達成すること。それにジョーダンが合意し、初めてのモデルとなるAIR JORDAN 1が誕生します。
AIR JORDAN 1が1985年に初めて発表され、それ以来さまざまな派生シリーズが生まれました。今では見慣れた、赤と黒のコンビカラーですが、その当時は異例の配色だったのです。
なぜなら、当時「試合では白いバスケットシューズを使用しなければならない」というルールがあったんです。理由はユニフォームに似合わないから。規則に反するスニーカーを履くことについて、NIKEが1試合につき、50万円ほど罰金を彼の代わりに支払い続け、マイケル・ジョーダンはこの配色のAIR JORDANを着用して試合に出続けました。
NIKEは今ほど大きなブランドでもなく、ジョーダンもまだまだ新人でした。こんな風に本気で遊べるかっこいい大人になりたいものです。
ちなみに、漫画『SLAM DUNK』の中では、桜木花道が全国大会でAIR JORDAN 1 Bredを履いてます。それを知っている人、なかなかですね。
そういえば。
先週自転車での通勤途中。思わぬ場所で人生の教訓を発見しました。
諦めるには、まだ早い。
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